ITの過去・現在・未来を見てみよう

mipikoです。

 

本日でオンライン研修は終了で、来月からOJT研修に移ります。

 

 

これから4月から学習したことを少しずつ載せていきます。

 

1.ITの過去と現在と未来

1.1 コンピュータの誕生(1940年代)

世界で最初に登場したコンピュータはABCと呼ばれるコンピュータ。

このコンピュータは、現在のような何でもできるコンピュータではなく、決められた計算処理を実行するだけの汎用性のないコンピュータでした。

コンピュータ名のABCとはAtanasoff Berry Computerの略で、アタノソフ氏、ベリー氏によって開発されたことが由来です。

 

同じころ、ENIACと呼ばれるもうひとつのコンピュータが誕生します。

ENIACはプログラムを組み替えることで様々な計算処理を行うことができました。

ENIACは現在のコンピュータの原型といえるでしょう。

 

1.2 過去のIT(1960-1999)

大型汎用コンピュータ

ABCコンピュータ、ENIACの登場後、コンピュータは少しずつ実用化されていきます。1960年代頃になると、大きなコンピュータを使って企業の基幹業務を処理する仕組みが整い始めます。このようなコンピュータは大型汎用コンピュータと呼ばれ、単純に汎用機と呼ばれたり、メインフレーム、ホストコンピュータなどと呼ばれたりすることもあります。

大型汎用コンピュータはその名の通り、大きなコンピュータで複数の処理を並行して行うことができるのが特徴です。また、複数のユーザーが同時に使用できるためタイムシェアリングシステムと表現されることもあります。

 

パソコンの登場

大型汎用コンピュータは高価なものであったため、利用できるのは一部の企業に限られていました。一般の企業がコンピュータを本格的に活用し始めるのは1980年代頃のパソコンの登場後になります。

パソコンはその名の通り個人用途に利用できるコンピュータです。この頃になるとコンピュータの小型化が進み、個人のデスクにパソコンを設置して利用できるようになりました。パソコンの利用者は計算処理や文書作成といった作業を自分のデスクで行えるようになったのです。

ただし、当時のパソコンは現在のような高機能なものではありませんでした。また、ネットワーク機能を持たないものがほとんどでした。

 

Windows95の登場

1990年代になるとWindows95というOSが登場します。OSとはコンピュータの内部で使用されるソフトウェアで、キーボードやマウス、ディスプレイといった様々なハードウェアを利用できるように管理します。マイクロソフト社の開発したWindows95は、使いやすいグラフィカルなユーザインタフェースが搭載されていたため爆発的に普及し始めます。また、Windows95はネットワーク機能も標準でサポートしていたため、当時のインターネットブームを加速していくことになります。

 

インターネットの登場

コンピュータが誕生した頃から、ネットワーク技術も進歩してきました。大型汎用コンピュータの時代には、一つの大きなコンピュータに回線を繋いで、複数の利用端末から操作することが可能でした。このような利用形態もネットワークの一つと言えるでしょう。しかし、この頃のネットワークは大型汎用コンピュータの開発ベンダーが独自のるーるでネットワークを構築していたのです。

コンピュータが小型化され、パソコンが普及するようになると、複数のパソコンの間を接続するネットワークが求められるようになります。そのため、これまでのようにパソコンの開発ベンダーごとに独自のルールでネットワークを構築するわけにいかなくなり、ネットワークの通信規格も基準化されるようになりました。

 

サーバの登場

ネットワークが整備されたことでサーバと呼ばれるコンピュータが登場するようになりました。サーバとは本来ソフトウェアの利用形態を意味する言葉で、クライアントからの要求を処理するソフトウェアを意味します。一方で開発の現場では、サーバという用語はコンピュータのハードウェアや筐体としての側面を指すこともあり、これらを区別するためにソフトウェアを意味するものを論理サーバ、ハードウェアを意味するものを物理サーバと呼び分けることがあります。

このようなサーバとよばれるコンピュータは常時稼働しているのが通常で、ネットワークを通じて命令を受け取って処理結果を返します。サーバには専用のディスプレイやキーボードは接続していないことが多く、サーバのメンテナンスの際には別のパソコンから接続することが一般的です。

 

1.3 現在のIT(2000-2020)

高速なインターネット

2000年を過ぎるとインターネット回線も整備され、高速な通信が実現できるようになりました。これにより、インターネットの利用シーンも大きく変わります。インターネット上で買い物をしたり、銀行の口座にお金を振り込んだり、さらにはブログやSNSといった新しい形の情報共有サービスが登場するようになりました。

 

スマートフォンタブレットの登場

コンピュータの小型化は進みます。2007年にApple社はiPhoneを発表します。iPhoneは従来の携帯電話とは一線を画すもので、携帯電話という枠を超えた小さなコンピュータであるといえます。iPhoneはユーザの好みに合わせてアプリを追加できます。カレンダーアプリで予定を管理したり、音楽アプリで音楽を再生したり、アプリ次第で様々な利用シーンを生み出すことができます。

iPhoneの登場後、AndroidというOSを備えた携帯電話も登場します。これらの携帯電話は、従来の携帯電話と区別してスマートフォンと呼ばれます。スマートフォンの登場以降、様々なサイズの機器が登場しています。

 

クラウド

コンピューターの進化、ネットワークの高速化はクラウドと呼ばれる新たな概念を生み出します。クラウドとはデータセンターに配置されたサーバー群を抽象化したものです。サーバが抽象化されることで、利用者は物理的にデータセンターのサーバを区別する必要がなくなります。クラウド上に構築したサーバは、実際には複数のサーバを使って冗長化されているため、サーバ機材に故障が発生しても停止することなく動作を続けることができます。また、サーバの高負荷時には、一時的にお金を払ってサーバを増設したり、夜間など利用の少ない時間帯には不要なサーバを停止して費用を節約したりすることもできます。

 

1.3 未来のIT

IoT

モノのインターネットの時代はPCやスマートフォンだけではなく、様々な機器がWebに統合されることになります。最近ではテレビやエアコンといった家電製品をインターネット上で操作したり、電車に乗るときにはICカードを利用したりするようになりました。

 

AI

近年、人工知能の技術が急速に進み、様々な製品やサービスが登場しました。

SNS上で会話する「りんな」、囲碁のプロ棋士に勝利した囲碁対戦用AI[「AlphaGo」、正しい診断が難しい白血病を診断した「Watson」など、特定の分野においては人間と変わらない動作をし、人間を上回る能力を発揮しています。

 

ビッグデータ

 従来のデータベース管理システムなどでは記録や保管、解析が難しいような巨大なデータ群を指します。ビッグデータを定義する要素として、Volume、Velocity、Varietyの3つのVがあげられます。単にデータ量が多いだけではなく、様々な種類・形式が含まれる非構造化データ・非定形型データであり、さらに日々膨大な量のデータが生成・記録されるという特性があります。